二胡チューニング 初心者でも安心のステップガイド
二胡の正しいチューニング(調弦)方法|初心者でも安心のステップガイド
二胡を気持ちよく演奏するために、もっとも大切なのが調弦(チューニング)です。
どんなに上手に弾いても、そもそもの音程が合っていなければ、美しい音楽にはなりません。
ここでは、二胡初心者の方でもわかりやすいように、基本の音の高さ・糸巻きの持ち方・耳で合わせるコツまで、順番にご説明します。
なぜ調弦がそんなに大事なの?
二胡はフレット(目印)がない楽器なので、指の位置と耳の感覚だけで音程を作る必要があります。
そのため、最初に合わせる「開放弦(何も押さえない状態の音)」がずれていると、指の位置が正しくてもすべての音がずれてしまいます。
- 音程の基準になるのが開放弦
- 開放弦が正しければ、練習するほど耳も育つ
- 逆に、ずれた調弦で練習を続けると、音感も崩れてしまう
だからこそ、「毎回レッスン前に調弦する」習慣がとても大切です。
二胡の基本の音程(外弦・内弦)
二胡の弦は2本だけですが、それぞれに役割があります。
- 外弦(そとげん):演奏している本人から遠い側の弦 … 「ラ(A)」 に合わせます。
- 内弦(うちげん):演奏している本人側の弦 … 「レ(D)」 に合わせます。
二胡の標準的な調弦は、「レ(D)– ラ(A)」の五度の関係です。
この A と D の関係を耳で覚えていくことが、二胡の上達にもつながります。
二胡のチューニング手順(ステップバイステップ)
ステップ1:外弦を「ラ(A)」の音に合わせる
- 二胡をいつもの演奏姿勢で構えます。
- 弓を外弦だけに当て、ゆっくりまっすぐ弾きます。
- A音の音叉・ピアノ・二胡用チューナーアプリなどを基準に、少しずつ糸巻きを回して音の高さを近づけます。
音を上げたいときは糸巻きを巻き上げる、音を下げたいときはほんの少し戻すイメージで、
急に動かさずに少しずつ動かすのがポイントです。
ステップ2:内弦を「レ(D)」の音に合わせる
- 外弦がAに合ったら、こんどは内弦を弾いてみます。
- 基準のD音(ピアノやチューナーなど)を聴きながら、内弦の糸巻きを少しずつ回して合わせます。
- 内弦と外弦を交互に、あるいは同時に軽く鳴らして、二つの音が濁らずスッと重なるかを耳で確認します。
「うねうね」と揺れて聞こえる場合は、どちらかが少しずれています。
少しずつ糸巻きを動かしながら、二つの音がまっすぐに重なるポイントを探します。
ステップ3:最終チェック
外弦・内弦が一通り合ったと思ったら、最後に次のように確認します。
- 外弦・内弦をそれぞれゆっくりロングトーンで弾く
- 両方の弦を交互に弾いて、違和感のある高さになっていないか耳で聴く
- 指で軽く押さえたときの音の間隔が自然かどうかを試す
少しでも「あれ?」と感じたら、もう一度外弦 → 内弦の順で微調整してみてください。
糸巻き(ペグ)の正しい持ち方・回し方
持ち方のコツ
糸巻きがうまく持てないと、安定して調弦できません。
基本の持ち方は、次のようなイメージです。
- 片手の親指を棹の根元に当て、残りの指で糸巻きをつかむ
- 小指の先が糸巻きの柄尻に届くくらい、指をしっかり広げる
- 指先だけでつまむのではなく、手のひら全体で支えるように持つ
安定して持てるようになると、少ない力で少しずつ音程をコントロールしやすくなります。
回し方の注意
- 一度に大きく回さず、ほんの少しずつ動かす
- 回す方向と同時に、軽く押し込んで固定する感覚を持つ
- 力任せにねじると、弦切れや糸巻きの傷みの原因になるので注意
最初は難しく感じるかもしれませんが、毎回の調弦で少しずつ手が慣れていきます。
無理に一気に合わせようとせず、落ち着いて調整していきましょう。
チューナーと「耳」どちらで合わせる?
最近は便利なチューナーアプリやクリップチューナーも増えていますが、二胡の場合、
「メーターだけに頼りすぎると、かえって弾きづらくなる」ことがあります。
チューナーのメリット
- 目で見て音程の高低がわかる
- 基準音が出せない環境でもAやDの音を確認できる
注意したい点
- 弓の圧力や弾く位置によって、同じ弦でもメーターが大きく揺れる
- メーターの針だけを見て合わせると、耳の感覚が育ちにくい
おすすめは「耳を主役、チューナーはサポート」として使うことです。
まず耳で「これくらいかな?」と合わせてから、
最後にチューナーで大きく外れていないか確認する程度にしておくと、音感も自然に育っていきます。
調弦を安定させるコツと日常ケア
- レッスンや練習の前には必ず調弦する
- 部屋の温度・湿度が大きく変わったときは、音程も変わりやすいので要チェック
- 糸巻きがゆるんでいる場合は、講師や楽器店に一度調整を相談する
- 弦が古くなりすぎると音程も不安定になるので、適切なタイミングで交換する
毎回の練習前に1〜2分だけでも「今日の二胡の状態」を確認する習慣をつけると、
本番や発表会のときにも落ち着いて演奏できるようになります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 何度調弦しても、すぐ音がずれてしまいます。
A. 糸巻きのかみ具合や弦の状態、湿度などが影響している可能性があります。
糸巻きが戻ってしまう場合は、押し込みながら回せているかを見直してみてください。
それでも改善しない場合は、講師に一度チェックしてもらうことをおすすめします。
Q2. 調弦に自信がありません。レッスンで見てもらえますか?
A. SOBOKU二胡スクールでは、レッスンの中で調弦の仕方も丁寧にお教えしています。
最初は講師と一緒に調弦しながら、少しずつ自分でできるようになっていきましょう。
Q3. どのくらいの頻度で弦を交換すればいいですか?
A. 演奏頻度にもよりますが、音がかすれてきた・チューニングしても安定しない、といった症状が出たら交換のサインです。
交換のタイミングに迷う場合は、レッスンの際にお気軽にご相談ください。
SOBOKU二胡スクールで「調弦」からていねいにサポート
SOBOKU二胡スクールでは、調弦や楽器の扱い方といった「いちばん最初の不安」から、しっかりサポートしています。
二胡がまったく初めての方でも、持ち方・弓の使い方・調弦の仕方まで、順番に身につけていけるカリキュラムをご用意しています。
- 東京・大阪・神戸の各教室およびオンラインレッスン
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「調弦が不安だから、二胡に踏み出せない」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
講師がいっしょに二胡の準備からお手伝いします。

